マルタの観光地紹介

Introduce of Malta Sight Seeing Points

バレッタ Valletta

マルタ共和国の首都。
強固な城壁に囲まれた旧市街地では、ホスピタル騎士団の時代以降に、マイルストーンとも呼ばれるはちみつ色した石灰岩で建てられた建物が当時のまま残されており、街中でどこから撮影しても絵になる独特の建築様式で街が統一されています。このバレッタは「ルネサンスの理想都市」と呼ばれ、町全体が世界遺産に登録されています。

バレッタ市内には、マルタを作ったとも言われる聖ヨハネ騎士団が1577年に建てたとされる豪華絢爛な大聖堂「聖ヨハネ大聖堂」、マルタの歴史を学べる「国立考古学博物館」や「国立戦争博物館」、グランドハーバーを見下ろす展望デッキがある公園「アッパーバラッカガーデン」、16世紀に建てらた貴族の家「カーサ・ロッカ・ピッコラ」など見所満載のマルタ観光スポットが盛りだくさんあります。

バレッタは夜になると街灯が少なく、暗くなるためあまりオススメはできませんが、15時〜17時頃の街は普段のはちみつ色から、夕日に照らされたことによって、より褐色がかったオレンジ色に街を染めます。この景色が一番の見どころとなるでしょう。

聖ヨハネ准司教座聖堂

バレッタを代表する観光地、聖ヨハネ准司教座聖堂。
1573年から1578年にかけ、マルタ騎士団によって建てられました。マルタ島産の石灰岩を使用した質素な外観の教会ですが、内部は豪華絢爛、一面に施された黄金一色の彫刻、そして天井にはマルタ騎士団の守護聖人聖ヨハネの生涯が描かれています。また身廊の床一面には約400枚のモザイク画が施されておりバロック様式の集大成ともいえる建築になっています。

また、天才画家カラヴァッジオの絵画も展示されており、唯一本人がサインを残したといわれている絵画「洗礼者ヨハネの斬首」も見ることも可能です。教会の本堂には重要な騎士たちが眠る大理石でできた墓石が並んでおり、最重要の騎士たちは教会の前面に埋葬され、墓石には大変美しい彫刻が施されています。

こちらの聖ヨハネ准司教座聖堂、1572年に騎士団長ジャン・ド・ラ・カシエールが聖ヨハネ騎士団（のちのマルタ騎士団）の命令によって騎士がそれぞれの母国からバックアップと資金提供をうけ建築されたと言われています。

【開館時間】

• 月―金：9：30－16：30
• 土曜日：9：30－12：30
• 日曜・祝日　休館

*日本語オーディオ対応

ハル・サフリエニの地下墳墓

1902年に偶然発見されたハル・サフリエニの地下墳墓。当時住宅開発のため工事を進めていたところ地下から偶然見つかったとされています。地下墳墓は3階層からなっており、一階層は自然の洞窟をもとに人工的に拡張されています。出土品から最古の階層であるといわれている階です。一階層は地下からわずか10メートルの位置にあります。

二階層は石造建築の最上級の技術が施された階になっており、数室の部屋から構成されています。中でも有名な4部屋を詳しくご紹介します。

中央の部屋：岩を刳りぬいて造られたほぼ円形の部屋で、たくさんの入り口がある独特の部屋です。扉は他の部屋へ繋がっているものもあれば、形が彫られているだけで開かないものもあります。壁面にはオーカー（黄土）で薄い赤色が付けられています。また「眠れる貴婦人像」が発見されたのもこの部屋です。（現在はバレッタの考古学博物館に保管されています。）

神託の部屋：ほぼ直角形で、中央の部屋に繋がる部屋のなかでは最小の部類に属します。この神託の部屋には力強い反響を生み出すという特色があると言われており、男性の低い声は反響し、女性のか細い声はしないといわれています。この部屋には赤いオーカーで螺旋模様と斑点からなる精密な天井画が描かれています。

装飾された部屋：神託の部屋を出て、右側にある円形の部屋をいいます。部屋内の傾斜のついた壁面には螺旋を描いた幾何学模様で埋め尽くされています。

蛇穴：二階層には2メートルの深さの穴があり、蛇を飼っていたか、施しを集めていたかのいずれかの目的で作られたと考えられています。

また、三階層はハル・サフリエニの地下墳墓の最地下層になり、穀物か何かの貯蔵庫だったのではと言われています。

【ツアー情報】

1日6回の内覧ツアーあり。（　9:00、10:00、11:00、13:00、14:00、15:00　）

*一度の内覧ツアーは最大10名なので事前予約をお勧めします。
*チケット代金30€